「サッカー日本代表はまだまだ弱い?」
「近年強豪チームにも勝てるようになった理由を知りたい」
「最近の日本代表でキープレーヤーは誰?」
サムライブルーことサッカー日本代表ですが、昔からアジアでは上位に位置するも、欧州の代表チームと比べるとまだまだ差があり「サッカー日本代表は弱い」というイメージが少なからずありました。
しかし、近年はカタールワールドカップでも優勝経験のあるドイツやスペインを撃破したりと、運が良かったという一言では片づけられないほど力を付けてきています。
そこで今回は、サッカー日本代表が弱いと言われる理由と、強くなった理由、現在のキープレーヤーについて紹介していきます。
それでは見ていきましょう!
サッカー日本代表が弱いと言われる理由5選について
サッカー日本代表が弱いと言われている理由を5つご紹介します。
- Jリーグが弱いから
- フィジカル面で劣るから
- 日本人の性格の弱さがあるから
- サッカー選手として育った環境に差があるから
- 世界トップレベルのチームと比較するから
一つずつ見ていきましょう。
①Jリーグが弱いから
世界にはFIFAに加盟しているサッカー協会がおよそ210あると言われており、その中でサッカーリーグランキングという強さを比較するサイトがあります。
そのサイトで日本のJリーグは世界から見て20位と決して悪くはなく、アジアの地域では最高峰のリーグの一つとされています。
しかし、1位のイングランドプレミアリーグと比較したとき、Jリーグで数値として一番強いとされている横浜F・マリノスよりも、プレミアリーグ最下位であるノッティンガム・フォレストの方が数値は高くなっています。
これには当然プレミアリーグに資金力があり、スター選手を集められることもありますが、母国であるイングランド代表の方が強くなりやすい環境が整っているということですね。
Jリーグのレベルを上げたいところですが、そうするより海外に出た方が強くなれて給料も良いとなると、なかなか難しいところです。
②フィジカル面で劣るから
これは海外で活躍する日本人選手が増えた今でも言われていることで、海外プレーヤーの体格と比べると日本人選手はひ弱そうと言われても致し方ありません。
そもそも同じトレーニングをしても体のつくりが人種によって違いますし、比べること自体ナンセンスかもしれません。
日本人選手はフィジカルに劣る分足元の技術を身に付けたり、連携面を強化したりしていますが、単純な体の大きさを比べると海外プレーヤーの方ががっしりしています。
プレミアリーグの試合を見ていると、プロレスラーと見間違えるほど屈強な選手たちが在籍しています。
③日本人の性格の弱さがあるから
日本人は海外と比べると比較的穏やかで、個性に欠けるとよく言われます。
一方で海外の選手は良くも悪くも自己主張が激しく、それはプレーでもエゴとして現れます。
もちろん他を重んじて協調性を大事にできる日本人だからこそ、連係プレーがうまくいきチームとして機能しやすいというメリットもあります。
ただ、ここぞという場面でおれがチームを勝利に導くんだという強い意志は少なくともプレーに影響してくると考えられます。
日本人の性格を弱さと捉えること自体間違いかもしれませんが、時には個人プレーに走ってしまうくらい熱い気持ちも大事と言うことですね。
④サッカー選手として育った環境に差があるから
一つサッカー大国であるブラジルを例に挙げてみます。
ブラジルは男性の8割はスポーツの中でサッカーを選ぶと言われるくらいサッカー人口が多く、非常に競争が激しいです。サッカー人口が多いと単純に代表に選ばれる倍率も上がり、より選りすぐりのメンバーで構成することが可能です。
また、中にはスラム街と呼ばれる貧しい地域があり、靴も買えないため裸足で子供たちがサッカーで遊ぶ姿も見られます。
さらには犯罪件数も日本より圧倒的に多く、日常生活から命がけなことから計り知れない精神力が生まれます。貧しい環境で育った子供が成長してプロになることができたとしても、今度は親せきなどを含めた親族全員を養っていく必要があります。
そう考えると、サッカーに向き合う国としての本気度からハングリー精神を生む生活環境まで、何から何まで平和な日本とは異なります。
日本では先進国として経済的に安定しているため、幼少期から用品にもお金をかけられる家庭が多いことは恵まれているかもしれません。
しかし、一族のためにもサッカー選手になって人一倍お金を稼げるようにならなければと考えざるを得ない環境で育ってきた選手は、その思いの強さの分、強さを発揮しやすいのかもしれません。
プレミアリーグの試合を見ていると、プロレスラーと見間違えるほど屈強な選手たちが在籍しています。
⑤世界トップレベルのチームと比較するから
サッカー日本代表は、20~30年前と比べると戦術、パススピードどちらもはるかに良くなっており、間違いなく年々レベルは上がってきています。
(過去に中田英寿さんなどワールドクラスの選手もいたため、チーム全体を見たときの場合)
しかし、国民から比べられるのは過去の日本代表よりも、常に世界トップレベルのブラジルやイングランドが多く、トップレベルと比べるとまだまだだよねと見られてしまうことが多くあります。
サッカー大国と比べて「日本は弱い」とひとくくりにされてしまうのも、まだ日本が弱いと思われている要因の一つではないでしょうか。
FIFAランキングでは過去よりも近年の方が順位も一定になっており、安定した強さを見せられているのではないでしょうか。
Jリーグは弱いと言われるが、アジアでは最強クラス
才能のある選手は海外へ飛び出し、Jリーグはそこまで資金力もなく軽視されがちという悪循環ですが、アジアのリーグと比べると日本は最強クラスと評価されています。
Jリーグに所属している選手のみで日本代表を選抜しても、ワールドカップのアジア予選で十分な結果が期待できるのではないでしょうか。
現在Jリーグよりもアジアでリーグレベルが高いと言われているのが、
- サウジアラビア プレミアリーグ
- カタール スターリーグ
この2つです。
どちらも石油国家で国もクラブも莫大な資金をサッカー市場に投入できるため、近年はクリスティアーノ・ロナウドをはじめヨーロッパのスター選手を次々に獲得しています。
これですぐにサウジアラビアとカタールが強くなるかは分かりませんが、少なくとも国内選手は一流の選手と触れる機会の増えるため、良い刺激となっていることでしょう。
Jリーグでもアンドレス・イニエスタ選手がヴィッセル神戸に来てくれたことで、間違いなく周りの選手たちも刺激を受けていました。
海外で学んできた経験をいかにJリーグで活かすかが今度の課題
現在海外で活躍している選手を一覧で見てみます。
数が多いため、欧州5大リーグの所属選手のみをまとめます
リーグ名 | 選手名 | 所属クラブ名 | 生年月日 |
---|---|---|---|
プレミアリーグ | 冨安 健洋 | アーセナルFC | 1998年11月5日 |
プレミアリーグ | 三笘 薫 | ブライトン・アンド・ ホーヴ・アルビオンFC | 1997年5月20日 |
プレミアリーグ | 遠藤 航 | リバプールFC | 1993年2月9日 |
ラ・リーガ | 久保建英 | レアル・ソシエダ | 2001年6月4日 |
セリエA | 鎌田 大地 | SSラツィオ | 1996年8月5日 |
ブンデスリーガ | 板倉 滉 | ボルシア・メンヘングラードバッハ | 1997年1月27日 |
ブンデスリーガ | 長谷部 誠 | アイントラハト・フランクフルト | 1984年1月18日 |
ブンデスリーガ | 奥川 雅也 | FCアウクスブルク | 1996年4月14日 |
ブンデスリーガ | 堂安 律 | SCフライブルク | 1998年6月16日 |
ブンデスリーガ | 伊藤 洋輝 | VfBシュツットガルト | 1999年5月12日 |
ブンデスリーガ | 原口 元気 | VfBシュツットガルト | 1991年5月9日 |
ブンデスリーガ | 浅野 拓磨 | VfLボーフム | 1994年11月10日 |
リーグ・アン | 南野 拓実 | ASモナコFC | 1995年1月16日 |
リーグ・アン | 伊東 純也 | スタッド・ランス | 1993年3月9日 |
リーグ・アン | 中村 敬斗 | スタッド・ランス | 2000年7月28日 |
現在欧州5大リーグに所属している選手だけで15人おり、2部やそれ以外の海外リーグで活躍している選手を数えると、60名を超える選手が海の向こうで活躍しています。
中には、海外リーグで活躍した選手が年齢を重ねて体力的な問題でJリーグに帰ってきたり、海外でうまくチャンスを掴めず日本へ出戻りする選手もたくさんいます。
そういった選手たちが海外で培った経験は非常に大きな財産であり、Jリーグにとっては非常にプラスへと働きます。
さらにはJリーグで結果を残した選手が日本代表へ招集された時にも、海外リーグで活躍する選手と交流することで刺激になり、結果としてJリーグとしてもプラスになります。
短いスパンで見ると日本選手の海外挑戦はJリーグにとって弱体化と言うデメリットがありますが、長期的に考えるとメリットにもなり得るということですね!
現在サッカー日本代表が強くなった理由・要因
近年、日本代表は次々と強豪チームを倒しており、世界の強豪チームへと仲間入りしたなどといった報道も出ています。
なぜサッカー日本代表が強くなったのか、理由をいくつか挙げてみましょう。
- 昔と比べて、海外のレベルが高いリーグに所属する選手が増えた
- 少子化により一人の子どもへのサポートが手厚くなった
- 情報が集めやすい時代となり、強豪チームの戦術を取り入れやすくなった
- 衛星放送やスポーツチャンネルの発達で、海外の一流のプレーを見る機会が増えた
- 日本人のサッカー競技人口が20~30年前と比べ増えた
時代の流れにより、情報が発達して子供たちが海外サッカーのプレーを気軽に見られるようになりました。幼少期から目に触れることは非常に重要であり、情報の発達により戦術的教育も昔に比べ進化しています。
そして、昔の日本は野球というイメージがありましたが、今はサッカーの競技人口が増えており、20年前より100万人以上も増えています。
こうして母数が増えたことや情報の発達は、間違いなく日本サッカーの進化に直結しています。
さらにそこから強くなる=海外サッカーへ挑戦するという考えも強まり、ハイレベルなリーグに挑戦する選手が格段に増えたことも、サッカー日本代表が強くなった理由と言えます。
日本も徐々にサッカー大国へと変化していっているのですね!
サッカー日本代表のキープレイヤーは久保建英選手
弱冠9歳にして、名門FCバルセロナの下部組織「カンテラ」と契約を交わした久保建英選手。
幼少期からテレビに取り上げられるほど有名で、いずれ日本代表を背負って立つ逸材になると言われていました。スペインのクラブチームで何度か移籍を繰り返し、現在のレアル・ソシエダでついに本来の実力を発揮することに成功しました。
今の日本代表で一番脂の乗っている選手で、今の調子が続けば今後10年は日本代表の柱として活躍してくれるでしょう。
足元のスキル、シュート、戦術理解度、海外選手とのコミュニケーション、すべてを完璧にこなせます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、サッカー日本代表が弱いと言われる理由と、強くなった理由、現在のキープレーヤーについて紹介してきました。
サッカー日本代表は弱いと言われる時代が終わり、世界の強豪へと名を馳せつつあります。
欲を言えば日本サッカー協会が資金を投入して、Jリーグを盛り上げられるような財力を手にしてくれることですが、現実はそこまで甘くはありません。
選手個々が海外の一流選手と触れ合う機会を増やし、より強い日本代表へと成長していってくれることを願いましょう。
ご覧いただきありがとうございました!