サッカースペイン代表は1998年のフランスワールドカップにおける予選まで、約4年の間代表選で31戦無敗という安定した成績を残しており、その影響から無敵艦隊と呼ばれるようになりました。
2006年から無敗記録も35とし、今でもスペイン代表が世界一のレベルにあると考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし近年で言えばカタールワールドカップで日本代表と同組に入り、まさかの日本に敗れるという波乱を巻き起こしています。
さらに大会でダークホースとなったモロッコにはベスト16で0-3と完敗しています。
ワールドカップでは本来あるべき姿を見せられませんでしたが、相変わらずスキルの高く緻密なサッカーで、世界のサッカーファンを唸らせました。近年では将来有望な若手選手もたくさん出てきています。
そこで今回は、サッカースペイン代表の最新フォーメーション・スタメン・選手メンバーを解説していきます。
サッカースペイン代表の最新情報を追っていきたいと思います!
それでは見ていきましょう!
サッカースペイン代表|2023年試合スケジュール
開催日 | 試合名 | スコア | 対戦チーム |
---|---|---|---|
3/26(日) | 欧州選手権2024予選 | 〇3-0 | ノルウェー |
3/29(水) | 欧州選手権2024予選 | ●2-0 | スコットランド |
6/16(金) | ネーションズリーグ準決勝 | 〇2-1 | イタリア |
6/19(月) | ネーションズリーグ決勝 | 〇0-0 PK5-4 | クロアチア |
9/9(土) | 欧州選手権2024予選 | 〇7-1 | グルジア |
9/13(水) | 欧州選手権2024予選 | 〇6-0 | キプロス |
10/13(金) | 欧州選手権2024予選 | 〇2-0 | スコットランド |
10/16(月) | 欧州選手権2024予選 | 〇1-0 | ノルウェー |
11/17(金) | 欧州選手権2024予選 | 〇3-1 | キプロス |
11/20(月) | 欧州選手権2024予選 | 〇3-1 | グルジア |
カタールワールドカップでは日本代表に負けたり、ラウンド16でモロッコ代表に0-3の完敗を喫するなど無敵艦隊らしくない結果でした。
しかし、その後のネーションズリーグではイタリアやクロアチアを退けて優勝していますね!
欧州選手権とは?
4年に1度、FIFAワールドカップの中間年にUEFAが開催する欧州大会です。
巷ではよく「ユーロ」と呼ばれ親しまれています。
この大会に優勝すると、南米で行われるコパ・アメリカの優勝者と対戦するフィナリッシマ(CONMEBOL-UEFAカップ・オブ・チャンピオンズ)の出場権を得られます。
UEFAネーションズリーグとは?
2年に1度、ワールドカップと欧州選手権のない奇数年に開催される大会。
目的は通常の親善試合より真剣味をもたせて欧州国の強化が目的ですが、好成績を残せば欧州選手権やワールドカップの出場権も獲得することができます。
スペイン代表選手メンバー一覧
ポジション | 選手名 | 生年月日 | 身長・体重 | 所属クラブ | 備考 |
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GK | ウナイ・シモン | 1997年6月11日 | 190cm・86kg | アスレチック・ビルバオ | |
GK | ダビド・ラヤ | 1995年9月15日 | 183cm・80kg | ブレントフォード (イングランド) | |
GK | ケパ・アリサバラガ | 1994年10月3日 | 189cm・84kg | チェルシー (イングランド) | |
DF | フラン・ガルシア | 1999年8月14日 | 169cm・69kg | ラーヨ・バジェカーノ | |
DF | ロビン・ル・ノルマン | 1996年11月11日 | 187cm・81kg | レアル・ソシエダ | |
DF | 1994年2月14日 | 185cm・72kg | オサスナ | 離脱 | |
DF | ヘスス・ナバス | 1985年11月21日 | 170cm・60kg | セビージャ | |
DF | ジョルディ・アルバ | 1989年3月21日 | 170cm・68kg | バルセロナ | |
DF | ナチョ・フェルナンデス | 1990年1月18日 | 179cm・77kg | レアル・マドリード | |
DF | ダニエル・ダニ・カルバハル | 1992年1月11日 | 173cm・73kg | レアル・マドリード | |
DF | 1993年3月1日 | 172cm・67kg | パリ・サンジェルマン (フランス) | 離脱 | |
DF | エメリク・ラポルト | 1994年5月27日 | 189cm・86kg | マンチェスター・シティ (イングランド) | |
MF | セルヒオ・カナレス | 1991年2月16日 | 176cm65kg | レアル・ベティス | |
MF | マルティン・スビメンディ | 1999年2月2日 | 180cm・74kg | レアル・ソシエダ | |
MF | ミケル・メリーノ | 1996年6月22日 | 188cm・79kg | レアル・ソシエダ | |
MF | ガビ | 2004年8月5日 | 173cm・61kg | バルセロナ | |
MF | ファビアン・ルイス | 1996年4月3日 | 189cm・70kg | パリ・サンジェルマン (フランス) | |
MF | ロドリ | 1996年6月22日 | 190cm・78kg | マンチェスター・シティ (イングランド) | |
FW | ダニエル・ダニ・オルモ | 1998年5月7日 | 179cm・72kg | ライプツィヒ (ドイツ) | |
FW | ロドリゴ・モレノ | 1991年3月6日 | 182cm・72kg | リーズ・ユナイテッド (イングランド) | |
FW | アルバロ・モラタ | 1992年10月23日 | 188cm・80kg | アトレチコ・マドリード | |
FW | マルコ・アセンシオ | 1996年1月21日 | 182cm・76kg | レアル・マドリード | |
FW | アンス・ファティ | 2002年10月31日 | 178cm・66kg | バルセロナ | |
FW | ジェレミ・ピノ | 2002年10月20日 | 172cm・65kg | ビジャレアル | |
FW | 2002年7月12日 | 181cm・67kg | アスレチック・ビルバオ | 離脱 | |
FW | ホセル | 1990年3月27日 | 192cm・80kg | エスパニョール |
今回のスペイン代表には、カタールワールドカップでもキープレイヤーとして活躍したガビ、マルコ・アセンシオ、アンス・ファティらが順当に選出されています。
レアル・ソシエダに所属するロビン・ル・ノルマンは、ワールドカップ以降から代表選出されセンターバックで起用されていますので、今後スペイン代表の守備の柱として地位を確立させるかもしれません。
スペイン代表ではセルヒオ・ラモスとイケル・カシージャスに次ぐ143試合に出場したセルヒオ・ブスケツも、カタールワールドカップ後に代表引退を表明しました。
ボランチとして絶対的な選手でしたが、代わりとして代表ではセンターバックに入ることもあったロドリ、3月に1年半ぶりの代表復帰を果たしたファビアン・ルイスなどが穴を埋めています。
今回セバージョスやコケ、ペドリなどは選ばれていません。
キープレーヤー① ガビ(パブロ・マルティン・パエス・ガビラ)
ガビはバルセロナで頭角を現し、18歳ながらスペインA代表で絶対的な選手として活躍するボランチの選手です。
最大の特徴は天性のボールキープ能力で、相手のプレスを華麗にはがし数的有利を作ることができます。
173cmとプロサッカー選手としては小柄ながらも、大柄な相手をいなしてドリブルやパスで状況打開することを苦としていません。
クラブではバルセロナの経営がガタついており、背番号登録ができず試合に出場できない問題がありましたが、そちらも無事解決したようです。
サッカーの天才として、ヴィッセル神戸でもプレーしたアンドレイ・イニエスタの後継者として期待されています。
かつてバルセロナで黄金の中盤として活躍したイニエスタとチャビを混ぜたような選手と比喩されるほど、ガビは若手の中でも非常に注目度が高いです。
キープレーヤー② ロドリ
ロドリはクラブ王者のマンチェスター・シティに所属し、守備的ボランチの選手として絶対的な地位を築いています。
基本ポジションは守備的MFですが、フォーメーションや戦術によってはセンターバックにも入ることができます。
実際にカタールワールドカップでは、日本代表との試合でもセンターバックとして出場していました。
最大の特徴は、身長191cmもありながら巧みなボールの扱いと冷静な判断で、危険なエリアでも相手のプレスを難なくかわして試合を組み立てるところです。
さらに守備的なタスクで潰し屋としての貢献度が高いと思いきや、攻撃面でも正確なサイドチェンジやFWへ裏への決定的パスで司令塔としても活躍しています。
時には美しいミドルシュートを放つこともあり、万能なMFとして外せない選手となっています。
クラブではグアルディオラ監督も、みんなハーランドに目が行きがちだが、ロドリがいなければ勝利できなかったと賞賛するほどの選手です。
スペイン代表予想フォーメーション
スペイン代表の基本フォーメーションは、4-2-3-1と予想します。
GKには正ゴールキーパーのシモンが入り、センターバックにはラポルテと評価急上昇のル・ノルマンがスタメン固定と予想されます。
ボランチはブスケツが代表引退したためロドリが入り、相方にはファビアン・ルイスかミケル・メリーノが務めます。
ロドリの使い方次第では、日本代表の久保建英と同じクラブのスビメンディも出場機会が与えられるかもしれません。
前線はトップ下にガビが入ることで柔軟性をもたらし、センターフォワードにはベテランでビッグクラブを渡り歩いているモラタが入ります。
ブスケツが引退した後も優れたMFが豊富なスペイン代表には、今後も期待できそうです。
バルセロナでも活躍するペドリが代表に戻ってきたら、中盤はさらに厚くなりますね!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、サッカースペイン代表の最新フォーメーション・スタメン・選手メンバーを解説してきました。
やはり足元の技術に優れたスペイン代表には、どのポジションでもレベルの高い選手が選出されています。
メンバーの半分はバルセロナ、レアル・マドリード、レアル・ソシエダなど、ラ・リーガの強豪クラブで活躍する選手で固められています。
ガビやアンス・ファティなど優れた若手も続々と現れていますので、今後もスペイン代表の活躍に期待しましょう。
ご覧いただきありがとうございました!