「サッカーの背番号に意味があるって本当?」
「人気の番号やうまい人が付ける背番号が知りたい!」
こちらの記事をご覧になられている方は、上記のような疑問を持たれた方が多いのではないでしょうか?
実はサッカーに限らずどのスポーツでも、背番号一つ一つに意味や想いが込められています。
そこで今回は、サッカーにおいての背番号の意味や、うまい選手が着る背番号、世界の名選手が愛用していた背番号について解説していきます。
背番号について詳しくなれると、よりサッカーを楽しめる幅が広がります!
サッカーの背番号意味一覧
サッカー背番号一覧 | 意味一覧 |
---|---|
背番号1 | ゴールキーパー |
背番号2・3・4・5 | ディフェンダー |
背番号6・7・8 | ミッドフィルダー |
背番号9・11 | フォワード ※特にチームのエースストライカーは9番を着用することが多い |
背番号10 | ミッドフィルダーorフォワード ※キャプテン(エース)が着用 |
背番号12 | サポーター(チームを応援する観客)のための番号 |
背番号14 | チームの中で自由を与えられる選手に付けられる傾向がある |
背番号20 | 控え選手の秘密兵器的な存在が付けることが多い |
背番号21 | 控えのゴールキーパーがつける機会が多い |
背番号22 | ぞろ目であることから好む選手が多い |
サッカーの歴史を紐解くと、より選手の認知を広めるために背番号に意味を持たせるようになりました。
基本は1~11番がスタメンで出場する選手に与えられる番号ですが、世界のチームを見ると12番以降にも色々と歴史の詰まっている番号があります。
より詳しく番号の意味を見てみましょう!
背番号1はゴールキーパー
1番は正ゴールキーパーが付ける番号となっており、FIFAのルールでも1番はキーパーしか着用できないというルールがあります。
そのため、世界のチーム見渡しても1番はスタメンのゴールキーパーが付けています。
- オリバー・カーン(元ドイツ代表)
- ジャンルイジ・ブッフォン(元イタリア代表)
- マヌエル・ノイアー(ドイツ代表)
1番を付けたいからキーパーを目指す子もいるくらい人気の番号です!
背番号2は右サイドバックのディフェンダー
背番号2は右サイドバックの選手に付けられることが多く、現代の走るサッカーでは非常に重要なポジションとされています。
- 内田篤人(元日本代表)
- ダニエウ・アウベス(元ブラジル代表)
- ギャリーネビル(元イングランド代表)
背番号3は左サイドバックのディフェンダー
背番号3は左サイドバックのディフェンダーで、右サイドバック同様に現代では重要なポジションとなっています。
- ジェラール・ピケ(元スペイン代表)
- アシュリー・コール(元イングランド代表)
- ペペ(ポルトガル代表)
背番号4はセンターバックのディフェンダー
背番号4はセンターバックが付ける番号となっています。
しかし、背番号制度ができた当初は中盤の選手が付けていた番号ということもあり、現代でもセンターバックだけでなく中盤の選手が付けていることもあります。
- セルヒオ・ラモス(スペイン代表)
- ラファエル・ヴァラン(元フランス代表)
- セスク・ファブレガス(元スペイン代表)
他にも、元日本代表である本田圭佑も好んで背番号4を付けていました。
背番号5はリーダー的な役割のディフェンダー
背番号5は、ディフェンダーの中でもディフェンスリーダー的な役割の選手に与えられる番号が一般的となっています。
- セルヒオ・ブスケツ(元スペイン代表)
- カゼミロ(ブラジル代表)
- 長友佑都(元日本代表)
背番号6・7・8はミッドフィルダー
背番号6・7・8は、真ん中でディフェンスとオフェンスのバランスを取るミッドフィルダーの役割りに付けられることが多いです。
特に7番は、世界的に影響力の強いカリスマ性のある選手が多い傾向にあります。
- クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
- スティーブン・ジェラード(元イングランド代表)
- フランク・ランパード(元イングランド代表)
ミッドフィルダーは技術が高い選手でないと務まりませんので、
自然と世界的にもファンタジスタが6~8を着用することが多いです!
背番号9・11はフォワード
9番と11番は、点を取るフォワードの役割りが付ける番号となっています。その中でも、センターフォワードの代名詞とも言われる番号が9番です。
そのため、サッカー史上屈指の点取り屋たちが着用してきた背番号になっています。
- フェルナンド・トーレス(元スペイン代表)
- サミュエル・エトー(元カメルーン代表)
- 三浦知良(元日本代表)
- ネイマール(ブラジル代表)
背番号10はエース(ミッドフィルダー・フォワード)
背番号10は、チームのエース、チームで1番サッカーが上手い選手が付ける背番号とされています。そのため、技術力の高いミッドフィルダーや、点取り屋のフォワードがよく付ける傾向にあります。
- 香川真司(元日本代表)
- キリアン・ムバッペ(フランス代表)
- リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)
日本ではキャプテン翼のイメージもあるかもしれませんね!
背番号12はサポーター
背番号12は、選手を応援しているサポーターが現地観戦するときに着用する背番号となっています。サポーターにも指定の番号があるというのは、応援者に対しての愛と敬意を感じますね。
サポーターが付ける番号とされているため、選手が12番を着用することはほぼありません。
サッカーの試合を観るとよく12番を着用しているサポーターがいますので、ぜひチェックしてみてください。
サッカーの背番号14以降は名選手に由来することが多い
1番~12番以外にも、選手が好き好んで付ける番号がいくつかあります。その中でも、世界的な名選手が付けたことで有名となった背番号をご紹介します。
背番号14
14番を世界的に価値のある番号へ変えていったのは、元オランダ代表のヨハン・クライフの存在があります。
ヨハン・クライフは「ワールドサッカー選定20世紀の偉大なサッカー選手100人」にも選出されるほど偉大なサッカー選手で、世界一の選手であるバロンドール受賞歴もあるほど結果を残してきました。
クライフはシャビとイニエスタ並みのゲームメイクに加え、メッシ並みのフィニッシュ能力がありまさに20世紀で1番と言えるくらいの名選手です。
そんな彼がゲン担ぎも含め14番のユニフォームをずっと着用していたこともあり、14番は特別とされています。
- ヨハン・クライフ(元オランダ代表)
- ルカ・モドリッチ(クロアチア代表)
- 中村憲剛(元日本代表)
背番号20
背番号20番の価値を上げた代表的な選手は、1980年代に活躍したパオロ・ロッシです。
パオロ・ロッシは元イタリア代表としてワールドカップ大会時に大会優勝・大会MVP・大会得点王の三冠を達成し、同年バロンドールを受賞するほど活躍しました。
パオロ・ロッシはサッカーの神様ペレ氏が選ぶ偉大なサッカー選手100人に選ばれるほどの名選手です。
- ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティで着用)
- デレ・アリ(トッテナム時代に着用)
- アルバロ・レコバ(元ウルグアイ代表)
背番号21
背番号21は、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロや、元フランス代表ジネディーヌ・ジダンが好んだ番号となっています。
ピルロは記念すべきプロデビューにちなんで21番を付けており、ジダンはそこまでこだわりがなく、クラブで10番などの番号が空いていなかったからなどと言われています。
- フィリップ・ラーム(バイエルン・ミュンヘンで着用)
- パウロ・ディバラ(ユヴェントスで着用)
- ダビド・シルバ(元スペイン代表)
背番号22
背番号22を付けていた世界的な選手は、元インテル3冠を成し遂げたディエゴ・ミリート、レアル・マドリード所属のイスコなどが挙げられます。
ディエゴ・ミリートは22番を非常に気に入っており、引退するまで22番一筋でユニフォームを着用していました。
イスコも22番の印象は強く、レアルへの移籍前に所属していたマラガでは、「イスコのために、背番号22は他のどの選手も着けることはできない」と声明を出されるほどでした。
- エリック・アビダル(バルセロナ時代に着用)
- ウィリアン(チェルシー時代に着用)
- 吉田麻也(日本代表)
背番号ごとにポジションは決まっていますが、選手たちも好きな番号を着ているということですね!
サッカーの背番号の決め方について
サッカーのルールでは、ゴールキーパー以外のポジションと背番号の関係を定めた規定はありません。そのため、キーパーの1番以外はチーム内で自由に決めることができます。
プロにもなればゲン担ぎやこだわりの番号を選ぶことはできますが、日本でも学生時代は監督が背番号を決めて発表するケースが多いでしょう。
背番号=そのポジションであることが多いことから、基本的には1番~11番がスタメンとして番号を与えられることが多いです。
- 両チームの選手は、審判員(黒)とお互いを区別できる色のシャツを着用する
- ゴールキーパーは、他の競技者、審判員と区別のできる服装を着用しなければならない
- ゴールキーパーに長いタイツやパッド入りのシャツの着用は認められる
- 選手番号は、シャツの前面縦10から15センチ、背面縦25から35センチで必ず表示しなくてはならない
- 選手番号は0は認められず、1から99を使用する
- 全ての選手は、相手に危険を及ぼす恐れのある全ての装身具を身に付けることは禁止されている
0番を見かけたことはないと思いましたが、ルールで0番は禁止されているのですね!
サッカーの背番号をうまい順に並べてみた結果
そもそもサッカーの背番号でうまい順というものは存在しませんが、テクニック的なイメージも含めてのうまい順として上から並べてみます。
1位:背番号10番
2位:背番号6番・7番・8番
3位:背番号9番・11番
4位:背番号2番・3番・4番・5番
5位:背番号1番
プロの世界ともなればスキル的な差はほぼありませんが、学生時代は特に足元の技術で差が出ます。
そのため、10番は1番うまい選手が付ける傾向にあるのと、テクニックがないと務まらないミッドフィルダーの6番~8番が上位としています。
キーパーはセービングの練習もあるため足元のスキルが劣り勝ちというイメージがありますが、現代ではゴールキーパーも足元の技術がないと務まらないといわれています。
足元の技術があれば自然とミッドフィルダーとして配置されることはよくあります。
サッカーの背番号で人気な番号は?
サッカーで一番人気の番号は、やはり10番でしょう。
10番は一番上手な人に付けられるようになっており、10番に任命された選手は自然とチームを引っ張る責任感が芽生えます。そのため、10番の選手がキャプテンを務める場合も多いです。
その次は、7番・4番あたりでしょうか。
7番はカリスマ性のあるファンタジスタが付ける傾向にあり、子供たちからの人気も高いです。ラッキーセブンの7ということもあり、数字自体のイメージも良いです。
4番は基本ディフェンダーですが、元日本代表の本田圭佑やセスク・ファブレガスといったファンタジスタが付けることもあり、ディフェンダーなら4番が良い!という子供たちも多いです。
10番が特別な番号というのは、今も昔も変わらないということですね!
特殊な背番号を付けている選手一覧
サッカー選手の中には、ポジションとは関係なく個人的な理由で背番号を選定する選手がいます。
一覧で例を紹介しますので、見てみましょう。
選手例 | 背番号 | 意味 |
---|---|---|
ドンマルンナ | 99 | 自分の生まれ年が1999年のため |
シェフチェンコ | 76 | 自分の生まれ年が1976年のため |
ロナウジーニョ | 80 | 自分の生まれ年が1980年のため |
マテュー・フラミニ | 84 | 自分の生まれ年が1984年のため |
エル・シャーラウィ | 92 | 自分の生まれ年が1992年のため |
バロテッリ | 45 | 本来付けたい番号の9番が空いていなかったため、 足すと9になる4と5を選択する |
吉田麻也 | 22 | 尊敬する中澤佑二さんが付けていた背番号だから |
上田綺世 | 18 | 憧れである父親が付けていたため |
長友佑都 | 55 | 5番は他の選手が付けていたため、もう一つ5を付け加えた |
ヨハン・クライフ | 14 | たまたま14番を付けた試合で活躍したから |
セルヒオ・ラモス | 15 | 2007年に急死した戦友の番号を受け継いだ |
アレクサンダー=アーノルド | 66 | ユース時代から付けており、愛着があるため |
イバン・サモラーノ | 1+8 | 9番に強いこだわりがあるも、他の選手が付けたため |
ビセンテ・リザラズ | 69 | 1969年生まれで、169センチ・69キロとゆかりがあるため |
ブッフォン | 88 | 〇をボールと見立て、ボールが4つという意味 |
ヤヤ・トゥーレ | 42 | 移籍前に24番を付けていたが、他の選手が付けていたため仕方なく逆にした |
クルセフスキ | 44 | 憧れの選手が44番を付けていたため |
このように、ゲン担ぎや自分の尊敬している選手が付けていたなど様々な理由がありますね。
結構自分の生まれ年を背番号とする選手が多いのですね!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、サッカーにおいての背番号の意味や、うまい選手が着る番号、世界の名選手が愛用していた背番号について解説してきました。
まとめると以下になります。
- 番号ごとにポジションが決められており、意味がある
- 基本は1番~11番がスタメンの番号
- 世界的な選手の影響で、1~11番以外にも特別な番号がある
- 背番号で優劣はないも、背番号10が一番うまく人気があるとされている
- ポジションでの背番号縛りはなく、選手は自由に番号を選べる
ここまで理解すると、試合中に各選手の背番号をチェックしたりと、違う楽しみ方も増えますね。
ルールや意味を理解すると新たな楽しさを見出せます!
ぜひ機会があれば、観戦中に選手の背番号も確認してみてください!