「サッカーのポジションについて知りたい!」
「ポジションごとに役割を知りたい。」
「ポジションが複雑な名前でよく分からない。」
サッカーの試合を行う上で、選手の適正や戦術に合わせてポジションを決めることは、監督の役割りにおいて非常に重要な決め事となっています。
しかし、攻めと守りのなかにも様々なポジションがあり、よく分からないという方も多いですよね。
そこで今回は、サッカーのポジションについて一つずつ役割を分かりやすく解説していきます。
ポジションについて詳しくなれると、よりサッカーを楽しめる幅が広がります!近代サッカーはポジションがやや複雑ですが、なるべく分かりやすく解説していきます!
サッカーのポジション名前一覧!役割・呼び方も解説
サッカーのポジション名前一覧(呼び方) | 役割 |
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FW(フォワード) | 得点を決めることが主な役割 またはポストプレーと言い前線でのボールキープも必要 近年はフォワードでも守備のできる選手が重宝されるため、 汗かき屋として相手のディフェンダーのボールを奪いにプレッシャーをかけることも重要とされる傾向にある |
MF(ミッドフィルダー) | チームの攻撃と守備どちらにも参加し、バランスを取る その中でも攻撃的MFとしてFWと連携し、主にゴールを奪いに行くか、 守備的MFとしてDFと連携し、守備をするか前線までの配給役をするかの役割りに分かれる 近年は10番タイプのファンタジスタよりも、チームのために誰よりも走り広範囲に顔を出せるタイプが重要とされる傾向にある |
DF(ディフェンダー) | 相手の攻撃を防いで得点を決めさせないことが主な役割 近年はDFでもオーバーラップと言い、味方を追い越して積極的に攻撃参加したり、セットプレーで得点能力の高いDFが重要とされる傾向にある |
GK(ゴールキーパー) | ゴールマウス周辺に立ち、相手のシュートを防ぐことが主な役割 近年はセービング力は大前提、かつ足元のスキルがあり、11人目のフィールドプレーヤーとして活躍できる選手が重要とされる傾向にある |
一昔前はFWは点を決める、MFは巧みなスキルで観客を沸かせる、DFとGKはゴールさえ守れば良いというようなサッカーでした。
しかし、ここ数年は11人全員攻撃、11人全員守備がトレンドとなっています。
FWはしっかり守備もする、DFは隙を見て攻撃参加する、GKも大きくボールを蹴るだけでなく足元でキープして味方へ正確に繋ぐ。
このように、近代サッカーはどのポジションでも同じような役割を求められるようになり、複雑化してきているのが現状です。
サッカーは馬鹿じゃできないと言われることもありますが、近年はプレー最中に思考することが増え、より大変ということですね・・・。
サッカーのポジションをさらに分類した場合の呼び方
サッカーのポジション | 分類 |
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センターフォワード (CF) | 中央のフォワード ボールを受けたら相手ゴールを目指す 戦術によっては2人配置されることがある |
セカンドトップ (ST) | 中央のフォワード センターフォワードの少し後ろでボールを受ける CFとOMFの間に位置する |
ウィング (WG) | 右サイド・左サイドのフォワード サイドを起点にゴールを目指す サイドからボールをゴール前に蹴り込むセンタリングも演出する |
オフェンシブ・ミッドフィルダー (OMF、トップ下) | 中央攻撃的ミッドフィルダー オフェンシブと名の付く通り、ミッドフィルダーの中でも攻撃参加を主としている 前線でボールを持ち、ドリブルでゴールを目指したりFWへパスを出したりと、OMFの出来が攻撃面でのクオリティに左右される |
セントラル・ミッドフィルダー (MF、ボランチ、センターハーフ) | 中央ミッドフィルダー 自陣の中央に位置するバランサー 真ん中で一番ボールに関与する割合が高いため、ドリブル・パス・キープ力どれも優れた技術を求められる |
ディフェンシブ・ミッドフィルダー (DFM、アンカー) | 中央守備的ミッドフィルダー ディフェンシブと名の付く通り、ミッドフィルダーの中でも守備参加を主としている 相手が前線にパスを出すとき遮断したり、ドリブルで抜けられるとピンチになりそうなタイミングでボールを刈り取ったりと、守備での貢献度が高い 自陣から敵陣へボールを運んだり、ボールをサイドにうまく散らしたりとゲームを組み立てる面でも求められる役割は多い |
サイド・ミッドフィルダー (サイドハーフ) | 右サイド・左サイドのミッドフィルダー サイドのプレーヤーとして攻めと守りどちらも行う 試合では攻守が激しく一番体力を消耗するポジションの一つ |
センターバック (CB、ストッパー・スウィーパー・リベロ) | 中央のディフェンダー ディフェンスリーダー、守備の要として自陣を守る役割 足元の技術以上に、相手と競り合う高さや対人の強さが必要になる ストッパー:相手のフォワードの選手をマンツーマンでマークして、自由にプレーをさせないポジション スウィーパー:CBの後ろについて、ディフェンス全体をフォローするポジション リベロ:DFのカバー役として動きつつ、中盤の攻撃の組み立てにも参加する |
サイドバック (SB) | 右サイド・左サイドのディフェンダー サイドのプレーヤーとして守備を行う 場面によってはオーバーラップと言い、サイドハーフを追い越してセンタリングを上げるため、一番体力を消耗するポジションの一つ |
ゴールキーパー (GK) | 自陣ゴールを守るスペシャリスト ゴールマウス周辺に立ち、相手のシュートを防ぐことが主な役割 |
ポジションはこのように細分化するとたくさんあり、チームの戦術と掛け合わせるとフォーメーションは何千通りもあります。
その中でも近年は、中央からの単調な攻めがうまくいかなくなってきた分、サイド攻撃を重視した4-2-3-1や4-3-3がトレンドとなっています。
また、近年は可変システムというワードもよくサッカー解説者から聞くようになりました。
可変システムとは、状況に応じてポジションを変更することを言いますが、
- ポジションを変動させて相手に迷いを与える
- ミスマッチを生まれさせ、有利な状況を作り出せる
このようなメリットがあり、配置を変えるチームも多く見られます。
代表的な可変ポジションとしては、
- 中央に絞り、中盤のつなぎ役として動く偽サイドバック
- CFの選手が中盤まで下りてくる偽9番・ゼロトップ
- 本来はトップ下もサイドにポジションニングするなど前線を自由に動き回り攻撃の起点となる偽10番
このように戦術によって使い分けられます。単純に怪我などでCF、点取り屋が不在の時ゼロトップを戦術に取り入れるなどもあります。
近代サッカーは相手のシステムによって毎回ポジションや役割が変わるため、相当なサッカーIQを必要とすることが分かります。
FW(フォワード)の役割・適正・性格・難易度について
サッカーにおいて攻めの役割りを担うフォワードですが、センターフォワードとウイングの適正について解説していきます。
センターフォワード
概要 | 詳細 |
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役割 | 得点を決める 守備面でも相手ディフェンスへプレッシャーをかける 見方の攻め上がりを待つためのポストプレー、ボールをキープ |
適正 | 前線で孤立してもボールをキープできる 足が速く裏に抜けられる 相手の背後を取るなど駆け引きがうまい シュート力の精度がある 守備でも相手にプレッシャーをかけられる献身性を持っている |
性格 | 自分が強引にでもゴールを決めるという我の強い性格 |
難易度 | 難しい |
- キリアン・エムバペ
- クリスティアーノ・ロナウド
- アーリング・ハーランド
ウィング
概要 | 詳細 |
---|---|
役割 | サイドを駆け上がり、センタリングを上げる 中央へ切り込んで、自らシュートを狙う |
適正 | 激しいアップダウンに対応できるスタミナがある 自ら中央へ切り込んでシュートを狙う肝とエゴがある 敵陣をドリブルで駆け上がるスピードとテクニックがある 両足どちらも正確に蹴れる |
性格 | ゴールへ突き進む強気な性格 |
難易度 | やや難しい |
- リオネル・メッシ
- ウスマン・デンベレ
- ネイマール
攻めの人間は自分が点を決めるんだ!というエゴがないと成り立たないくらい、強い意志を持つ必要があります。
MF(ミッドフィルダー)の役割・適正・性格・難易度について
サッカーにおいて試合構築を担うミッドフィルダーですが、センターハーフとサイドハーフの適正について解説していきます。
センターハーフ
概要 | 詳細 |
---|---|
役割 | 攻撃時にはFWのアシストをする 守備時にはDFのアシストをする ボールをサイドに散らして試合を組み立てる |
適正 | 逆サイドを常に見られる視野の広さがある パスを捌く精密さと正確さがある 敵陣から強い(ミドル)シュートが打てる DF、FWどちらともと連携が取れる |
性格 | 頭の回転が速く、視野が広い器用な性格 |
難易度 | 難しい |
- カゼミーロ
- ケヴィン・デ・ブライネ
- ルカ・モドリッチ
サイドハーフ
概要 | 詳細 |
---|---|
役割 | サイドバック、ウイングと連携を取って攻撃も守備もこなす サイドを駆け上がりセンタリングを上げる |
適正 | 激しいアップダウンに対応できるスタミナがある 逆サイドを常に意識して、ロングボールを蹴って展開できる |
性格 | 頭の回転が速く、視野が広い器用な性格 |
難易度 | やや難しい |
- ブヨコ・サカ
- フィル・フォーデン
- 三笘薫
ミッドフィルダーは、攻撃守備どちらともで重要な役割を担うため、器用で思考力が高くないと成り立ちません。
DF(ディフェンダー)の役割・適正・性格・難易度について
サッカーにおいてチームの守備面を担うディフェンダーですが、センターバックとサイドバックの適正について解説していきます。
センターバック
概要 | 詳細 |
---|---|
役割 | 守備の要として自陣を守る役割 |
適正 | 相手FWに負けない対人の強さがある ハイボールを処理できる身長とフィジカルがある DF全体のラインを統一できる統率力がある 相手に裏を取られないポジショニングと判断力がある |
性格 | 相手に負けない強い闘志を持っている情熱的な性格 常にリスクを考える慎重な性格 DFリーダーとして、全体を引っ張っていく性格 |
難易度 | やや難しい |
- フィルジル・ファン・ダイク
- セルヒオ・ラモス
- ルベン・ディアス
サイドバック
概要 | 詳細 |
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役割 | 相手のサイドからの攻撃を防ぐ役割 |
適正 | 激しいアップダウンに対応できるスタミナがある 正しいタイミングで攻撃に参加できる 対人に強く、サイドからの攻めを防げる |
性格 | 冷静な判断ができる |
難易度 | やや難しい |
- トレント・アレクサンダー=アーノルド
- アクラフ・ハキミ
- カイル・ウォーカー
DFはより組織のためにという要素が強いため、日本人向きではあるかもしれません。
GK(ゴールキーパー)の役割・適正・性格・難易度について
概要 | 詳細 |
---|---|
役割 | 相手のシュートを防ぎ、守護神としてチームを守る |
適正 | 試合中ボールが来なくとも常に集中できる 唯一手を使うポジションの為、キャッチングがしっかりできる ハイボールを的確に処理できる 相手のシュートをうまくセービングできる 見方へ正確なロングキックを蹴れる 手だけでなく、足元の技術も優れている |
性格 | 忍耐力があり、辛抱強い性格 フィールドで唯一無二の為、目立ちだがりな性格 相手のシュートを怖がらない強気で負けん気のある性格 |
難易度 | 難しい |
- エデルソン・モラエス
- アリソン・ラムセス・ベッカー
- ティボー・クルトワ
GKは足元のスキルもキャッチングのスキルも必要で、センスが必要です。さらに、一番凡ミスから失点を招きやすく、批判を浴びる可能性も高いです。しかしその分、一つのセービングでヒーローになれる可能性も秘めています。
サッカーのポジションがクラブの戦術によって決まる「フォーメーション」とは?
これまでポジションについて解説してきましたが、そのポジションを試合でどのように配置するか決めることを、フォーメーションといいます。
ポジションはフォーメーションによって変わり、攻撃重視のチームはFWの選手を多く配置し、守備重視のチームはDFの選手を多く配置します。
戦術 | フォーメーション例 |
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攻撃重視 | 3-5-2、3-4-3 |
バランス重視 | 4-4-2、3-6-1 |
守備重視 | 5-4-1、4-5-1 |
4-4-2など配置するときの人数を数字で表しますが、例えば4-4-2だとDF4人・MF4人・FW2人ということになります。
フォーメーションは相手の戦術や要注意選手によっても変わるため、何通りもパターンがあるということですね!
サッカーのポジションの背番号について
サッカーには、ポジションによって背番号が決められています。
サッカー背番号一覧 | 意味一覧 |
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背番号1 | ゴールキーパー |
背番号2・3・4・5 | ディフェンダー |
背番号6・7・8 | ミッドフィルダー |
背番号9・11 | フォワード ※特にチームのエースストライカーは9番を着用することが多い |
背番号10 | ミッドフィルダーorフォワード ※キャプテン(エース)が着用 |
背番号12 | サポーター(チームを応援する観客)のための番号 |
背番号14 | チームの中で自由を与えられる選手に付けられる傾向がある |
背番号20 | 控え選手の秘密兵器的な存在が付けることが多い |
背番号21 | 控えのゴールキーパーがつける機会が多い |
背番号22 | ぞろ目であることから好む選手が多い |
これはあくまでも基本例であり、そのほかにも特別な理由から特殊な番号を付けるサッカー選手はたくさんいます。
選手例 | 背番号 | 意味 |
---|---|---|
ドンマルンナ | 99 | 自分の生まれ年が1999年のため |
バロテッリ | 45 | 本来付けたい番号の9番が空いていなかったため、 足すと9になる4と5を選択する |
吉田麻也 | 22 | 尊敬する中澤佑二さんが付けていた背番号だから |
上田綺世 | 18 | 憧れである父親が付けていたため |
ヨハン・クライフ | 14 | たまたま14番を付けた試合で活躍したから |
セルヒオ・ラモス | 15 | 2007年に急死した戦友の番号を受け継いだ |
アレクサンダー=アーノルド | 66 | ユース時代から付けており、愛着があるため |
イバン・サモラーノ | 1+8 | 9番に強いこだわりがあるも、他の選手が付けたため |
このように、背番号は元々サッカー創成期にポジションを分かるようにするため作られたものと言われており、厳しい縛りはなく選手は好きな番号を付けることができます。
自分にとって思い入れのある番号を選ぶ選手は多いということですね!
サッカーのポジション 上手い順について
1位:ボランチ
2位:トップ下
3位:センターフォワード
4位:ウイング
5位:サイドハーフ
6位:サイドバック
7位:センターバック
8位:ゴールキーパー
基本として、センターポジションの重要度が高いため、上手い人がセンターラインにつくことは多いです。
中でもボランチやトップ下など中盤の選手は、足元のスキルが高くないとそもそも成り立ちません。
また、サッカーはゴールを決めることが最も重要ですので、足元のスキルが高い選手が前線に配置されることも多いです。
リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ロナウジーニョ、ジダン、マラドーナ、本田圭佑、中村俊輔など
決してディフェンダーやゴールキーパーが劣っているわけでもなく、スター選手は多数存在します。
しかし、年俸のランキングを見ても、ゴールに絡むことの多い前線の選手が多くもらっていることは明白です。
サッカーで最も人気なポジションは?
サッカーで人気なポジションと言えば、ずばりセンターフォワードでしょう。
サッカーは団体競技ですが、点を取ることを重要視されますので、一番点の取りやすいポジションのセンターフォワードは自然に注目されます。
もちろん他のポジションも十分魅力ですが、プレーする側も応援する側も、花形のセンターフォワードは最も人気と言えます。
昔と比べると年俸も人気度もDFとFWで差がなくなってきています!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、サッカーのポジションについて一つずつ役割を分かりやすく解説してきました。
ポジションは大きく分けるとFW・MF・DF・GKの4つで構成されており、戦術によってポジションの配置は色々と変わるということですね。
ぜひ試合観戦の機会があるときは、試合前にポジション紹介がありますのでぜひチェックしてみてください。