今や世界最高峰のサッカーリーグと言われるプレミアリーグは、遡ってみると100年以上の長い歴史があります。
過去の歴史を紐解いていくと、これまでとはまた違った楽しみ方が増えるでしょう。
そこで今回は、プレミアリーグの歴代優勝チーム一覧や、優勝回数から見る歴代の最強チームまで詳しく解説していきます。

昔はどのチームが強かったのでしょうか
プレミアリーグの歴代優勝チーム・優勝回数一覧


シーズン | 優勝クラブチーム | 得点王 |
---|---|---|
2022-23 | マンチェスター・シティ (9回目) | アーリング・ハーランド ※36得点でリーグ最多得点記録を更新 |
2021-22 | マンチェスター・シティ (8回目) | モハメド・サラー ソン・フンミン |
2020-21 | マンチェスター・シティ (7回目) | ハリー・ケイン |
2019-20 | リヴァプール (19回目) | ジェイミー・ヴァーディー |
2018-19 | マンチェスター・シティ (6回目) | モハメド・サラー サディオ・マネ オーバメヤン |
2017-18 | マンチェスター・シティ (5回目) | モハメド・サラー |
2016-17 | チェルシー (6回目) | ハリー・ケイン |
2015-16 | レスター (1回目) | ハリー・ケイン |
2014-15 | チェルシー (5回目) | セルヒオ・アグエロ |
2013-14 | マンチェスター・シティー (4回目) | ルイス・スアレス |
2012-13 | マンチェスター・ユナイテッド (20回目) | ファン・ペルシー |
2011-12 | マンチェスター・シティー (3回目) | ファン・ペルシー |
2010-11 | マンチェスター・ユナイテッド (19回目) | カルロス・テベス ディミタール・ベルバトフ |
2009-10 | チェルシー (4回目) | ディディエ・ドログバ |
2008-09 | マンチェスター・ユナイテッド (18回目) | ニコラ・アネルカ |
2007-08 | マンチェスター・ユナイテッド (17回目) | クリスティアーノ・ロナウド |
2006-07 | マンチェスター・ユナイテッド (16回目) | ディディエ・ドログバ |
2005-06 | チェルシー (3回目) | ティエリ・アンリ |
2004-05 | チェルシー (2回目) | ティエリ・アンリ |
2003-04 | アーセナル (12回目) | ティエリ・アンリ |
2002-03 | マンチェスター・ユナイテッド (15回目) | ファン・ニステルローイ |
2001-02 | アーセナル (11回目) | ティエリ・アンリ |
2000-01 | マンチェスター・ユナイテッド (14回目) | ハッセルバインク |
1999-2000 | マンチェスター・ユナイテッド (13回目) | ケヴィン・フィリップス |
1998-99 | マンチェスター・ユナイテッド (12回目) | ハッセルバインク マイケル・オーウェン ドワイト・ヨーク |
1997-98 | アーセナル (10回目) | ディオン・ダブリン マイケル・オーウェン クリス・サットン |
1996-97 | マンチェスター・ユナイテッド (11回目) | アラン・シアラー |
1995-96 | マンチェスター・ユナイテッド (10回目) | アラン・シアラー |
1994-95 | ブラックバーン (3回目) | アラン・シアラー |
1993-94 | マンチェスター・ユナイテッド (9回目) | アンディ・コール |
1992-93 | マンチェスター・ユナイテッド (8回目) | テディ・シュリンガム |
プレミアリーグの正式な発足は1992年~93年のリーグからなので、ひとまずここまでで区切っています。今でこそBIG6なんていう言葉が当たり前に使われていますが、一昔前はBIG4という言葉が使われていました。
- マンチェスター・ユナイテッド
- アーセナル
- チェルシー
- リヴァプール
- マンチェスター・シティ
- トッテナム・ホットスパー
特に歴代の優勝チームから見ても、急激に強くなったと分かるのがマンチェスター・シティです。
マンチェスター・シティは、中東マネーを得て徐々にクラブ規模を拡大させ、BIG4の流れを断ち切りました。
そして2008-09にアブダビの投資グループがオーナーとなったマンチェスター・シティは、カルロス・テベス・ヤヤ・トゥレ・ダビド・シルバ・セルヒオ・アグエロなど一流選手を次々に獲得し、着実に戦力を強めていきました。
2011-12にマンチェスター・シティが優勝したとき、最終戦の後半ロスタイムにセルヒオ・アグエロが勝ち越しゴールを決めたのは今でも印象に残っています。
ちょうどその辺りからライバルであるマンチェスター・ユナイテッドも、ファーガソン監督の退任があり、徐々に優勝から遠のいていきました。
BIG6もそろそろ死語では?と言われるようになり、ニューカッスルなど新たな強豪が登場しているプレミアリーグ。
今後もどのようなドラマが待っているのか見ものです。



古くからのサッカーファンは、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルが復活してくれることを心待ちにしているのではないでしょうか。


フットボールリーグ・ディビジョンの歴代優勝チーム・優勝回数一覧
1992年にディビジョンへ所属していた主力20クラブがフットボールリーグを離脱し、プレミアリーグを発足させました。
そのためフットボールリーグ・ディビジョンとは、実質プレミアリーグが正式に発足される前のリーグのことです。
シーズン | 優勝クラブチーム | 得点王 |
---|---|---|
1990-91 | アーセナル (10回目) | スミス |
1989-90 | リヴァプール (18回目) | リネカー |
1988-89 | アーセナル (9回目) | スミス |
1987-88 | リヴァプール (17回目) | オルドリッジ |
1986-87 | エヴァートン (9回目) | アレン |
1985-86 | リヴァプール (16回目) | リネカー |
1984-85 | エヴァートン (8回目) | ディクソン リネカー |
1983-84 | リヴァプール (15回目) | ラッシュ |
1982-83 | リヴァプール (14回目) | ブリセット |
1981-82 | リヴァプール (13回目) | キーガン |
1980-81 | アストン・ヴィラ (7回目) | ウィズ アーチボルド |
1979-80 | リヴァプール (12回目) | ボイヤー |
1978-79 | リヴァプール (11回目) | ワーシントン |
1977-78 | ノッティンガム (1回目) | ラッチフォード |
1976-77 | リヴァプール (10回目) | マクドナルド グレイ |
1975-76 | リヴァプール (9回目) | マクドゥーガル |
1974-75 | ダービー (2回目) | マクドナルド |
1973-74 | リーズ (2回目) | シャノン |
1972-73 | リヴァプール (8回目) | ロブソン |
1971-72 | ダービー (1回目) | リー |
1970-71 | アーセナル (8回目) | ブラウン |
1969-70 | エヴァートン (7回目) | アストル |
1968-69 | リーズ (1回目) | グリーブス |
1967-68 | マンチェスター・シティ (2回目) | ベズト デイヴィス |
1966-67 | マンチェスター・ユナイテッド (7回目) | デイヴィス |
1965-66 | リヴァプール (7回目) | アーバイン |
1964-65 | マンチェスター・ユナイテッド (6回目) | マッケボイ グリーブス |
1963-64 | リヴァプール (6回目) | グリーブス |
1962-63 | エヴァートン (6回目) | グリーブス ケヴァン |
1961-62 | イプスウィッチ (1回目) | クロフォード |
1960-61 | トッテナム (2回目) | グリーブス |
1959-60 | バーンリー (2回目) | バイオレット |
1958-59 | ウォルヴァーハンプトン (2回目) | グリーブス |
1957-58 | ウォルヴァーハンプトン (2回目) | スミス |
1956-57 | マンチェスター・ユナイテッド (5回目) | チャールズ |
1955-56 | マンチェスター・ユナイテッド (4回目) | ロフトハウス |
1954-55 | チェルシー (1回目) | アレン |
1953-54 | ウォルヴァーハンプトン (1回目) | グラザード |
1952-53 | アーセナル (7回目) | ウェイマン |
1951-52 | マンチェスター・ユナイテッド (3回目) | ロブレド |
1950-51 | トッテナム (1回目) | モーテンセン |
1949-50 | ポーツマス (2回目) | デイヴィス |
1948-49 | ポーツマス (1回目) | モイア |
1947-48 | アーセナル (6回目) | ルーク |
1946-47 | リヴァプール (5回目) | ウェストコット |
1939-45 | 第二次世界大戦の為中止 | |
1938-39 | エヴァートン (5回目) | ロートン |
1937-39 | アーセナル (5回目) | ロートン |
1936-37 | マンチェスター・シティ (1回目) | スティール |
1935-36 | サンダーランド (6回目) | リチャードソン |
1934-35 | アーセナル (4回目) | ドレイク |
1933-34 | アーセナル (3回目) | バワーズ |
1932-33 | アーセナル (2回目) | バワーズ |
1931-32 | エヴァートン (4回目) | ディーン |
1930-31 | アーセナル (1回目) | ウォーリング |
1929-30 | シェフィールド・ユナイテッド (4回目) | ワトソン |
1928-29 | ザ・ウェンズデイ (3回目) | ハリデイ |
1927-28 | エヴァートン (3回目) | ディーン |
1926-27 | ニューカッスル (4回目) | トロッター |
1925-26 | ハダースフィールド (3回目) | ハーパー |
1924-25 | ハダースフィールド (2回目) | ロバーツ |
1923-24 | ハダースフィールド (1回目) | チャドウィック |
1922-23 | リヴァプール (4回目) | バカン |
1921-22 | リヴァプール (3回目) | ウィルソン |
1920-21 | バーンリー (2回目) | スミス |
1919-20 | ウェスト・ブロムウィッチ (1回目) | モリス |
1918-16 | 第一次世界大戦の為中止 | |
1914-15 | エヴァートン (2回目) | パーカー |
1913-14 | ブラックバーン (2回目) | エリオット |
1912-13 | サンダーランド (5回目) | マクリーン |
1911-12 | ブラックバーン (1回目) | ハンプトン ホーリー マクリーン |
1910-11 | マンチェスター・ユナイテッド (2回目) | シェパード |
1909-10 | アストン・ヴィラ (6回目) | パーキンソン |
1908-09 | ニューカッスル (3回目) | フリーマン |
1907-08 | マンチェスター・ユナイテッド (1回目) | ウェストコット |
1906-07 | ニューカッスル (2回目) | ヤング |
1905-06 | リヴァプール (2回目) | ホワイト |
1904-05 | ニューカッスル (1回目) | ブラウン |
1903-04 | ザ・ウェンズデイ (2回目) | ブルーマー |
1902-03 | ザ・ウェンズデイ (1回目) | レイボールド |
1901-02 | サンダーランド (4回目) | セトル |
1900-01 | リヴァプール (1回目) | ブルーマー |
1899-90 | アストン・ヴィラ (5回目) | ギャラティ |
1898-99 | アストン・ヴィラ (4回目) | ブルーマー |
1897-98 | シェフィールド・ユナイテッド (1回目) | ウェルドン |
1896-97 | アストン・ヴィラ (3回目) | ブルーマー |
1895-96 | アストン・ヴィラ (2回目) | キャンベル ブルーマー |
1894-95 | サンダーランド (3回目) | キャンベル |
1893-94 | アストン・ヴィラ (1回目) | サウスワース |
1892-93 | サンダーランド (2回目) | キャンベル |
1891-92 | サンダーランド (1回目) | キャンベル |
1890-91 | エヴァートン (2回目) | サウスワース |
1889-90 | ブレストン (2回目) | ロス |
1888-89 | ブレストン (1回目) | グッドール |
やはり昔は、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールの名門チームがたくさん優勝していたのですね。
今でこそプレミアリーグの下位をしばらく維持しているエヴァートンも、8回の優勝を誇っておりライバルチームのリヴァプールと熱い戦いを繰り広げていたことが分かります。
- アクリントン
- アストン・ヴィラ
- ブラックバーン・ローヴァーズ
- ボルトン・ワンダラーズ
- バーンリー
- ダービー・カウンティ
- エヴァートン
- ノッツ・カウンティ
- プレストン・ノースエンド
- ストーク・シティ
- ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン
- ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
1988年、上記の12チームでディビジョンリーグは発足されました。
現在のプレミアリーグを見てみると、今でもアストン・ヴィラ、エヴァートン、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズは1部に残っています。
2022-23シーズンにバーンリーもチャンピオンシップで優勝し、プレミアリーグの地へ戻ってきました。
現在横浜F・マリノスへ所属している宮市亮も、以前ボルトン・ワンダラーズへ所属していました。



歴史のあるチームへ所属していたとは、とても名誉なことですね。
プレミアリーグの歴代最強クラブは?


今でこそプレミアリーグ最強=マンチェスター・シティというイメージが強いですが、歴代含めての最強クラブはどのチームでしょうか。
今回は過去の優勝回数順で決めたいと思います。
- マンチェスター・ユナイテッド(20回優勝)
- リヴァプール(19回優勝)
- アーセナル(12回優勝)
- エヴァートン(9回優勝)
- マンチェスター・シティ(9回優勝)
プレミアリーグ歴代最強クラブは、優勝回数20回のマンチェスター・ユナイテッドとなりました。
同じく名門のリヴァプールは惜しくも2位となりました。
マンチェスター・シティも優勝回数で見ると9回なので、マンチェスター・ユナイテッドやリヴァプールが作り上げてきた歴史にはまだまだ及ばないということですね。
しかし、今後10年~15年勢力図が変わらずマンチェスター・シティがトップを走り続けるようであれば、名実ともにマンチェスター・シティがプレミア最高のチームと言い切れるようになるでしょう。
アーセン・ヴェンゲル政権以降優勝争いから遠ざかっていたアーセナルですが、なんと今期はシーズン後半に差し掛かっても1位を走っています。
ついに復調した名門アーセナルが、上位2チームを追走するかもしれません。
現地のサッカーファンは「強かったのは過去の話だろ」「過去の優勝回数には遠く及ばない」など激しいチャントでファン同士が応戦しあうので、クラブの威信にかけても優勝回数を重ねたいところだと思います。



ファンからすると、過去の実績とは言え誇れる材料ということですね!
プレミアリーグの優勝賞金は?


プレミアリーグの優勝賞金は、約55億円と言われています。
しかしプレミアリーグは単純なリーグの優勝賞金だけでなく、順位によって16億ユーロ(約2160億円)という高額な放映権料の一部を獲得することができます。
プレミアリーグの公式サイトでは、2021-22シーズンの賞金分配表が出ていますので、優勝賞金がいくら払われているのか見てみます。
1位のマンチェスター・シティは、なんと日本円にして約215億円も支払われています。
さらに驚きなのが、降格チームの最下位ノーウィッチ・シティですら約140億円支払われていますので、いかにプレミアリーグが潤沢で魅力のあるリーグかが分かります。
プレミアリーグの下位チームが何十億という選手を補強したりするニュースをよく見ますが、この収入を見ると合点がいきます。



これだけ収入があると、実力ある選手が集まり、自然と世界最高のリーグになりますね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、プレミアリーグの歴代優勝チーム一覧や、優勝回数から見る歴代の最強チームまで詳しく解説してきました。
マンチェスター・シティとマンチェスターユナイテッドは同じ市に属するライバルクラブですが、歴史を紐解くと昔はマンチェスターユナイテッドが実力で圧倒していたことが分かりました。
古豪エヴァートンも実力を取り戻して、ライバルであるリヴァプールとまたハイレベルな戦いを繰り広げてほしいところです。
資金的なゆとりのあるプレミアリーグのチームは、今後世界からどのような一流選手を獲得して盛り上げてくれるか楽しみにしておきましょう。



膨大な放映権料が継続する限り、プレミアリーグは世界一のリーグとして君臨し続けるでしょう。