「日本のプロ野球にはどのくらいファンがいるの?」
「日本の野球人気が下がっているって本当?」
「過去10年のプロ野球人気の推移と傾向を知りたい!」
今回の記事ではこのような声にお応えしていきます。
日本のプロ野球は歴史が長く、各球団に熱狂的なファンが多いスポーツです。
熱心なファンでなくても、誰もが一度はテレビで試合を視聴したことがあったり、大まかなルールを知っているスポーツでもあります。
このような点でも、プロ野球は日本の国民的スポーツと呼ばれています。
ですが最近では、「昔ほど野球が人気ではなくなってきている」「野球はほかのスポーツより人気度が落ちている」といった声も聞かれます。
そこで今回の記事では、日本プロ野球のファン数について、過去10年の推移と傾向をご紹介します。
データに基づいて野球の人気度を考察していきます!
楽しみながらご覧ください!
プロ野球のファン数と過去10年の推移について
今回の記事では、ファン数を表す数値として試合の入場者数のデータを用いています。
試合の入場者数が多いほど、プロ野球を観戦したい人が多いということなので、試合入場者数を見るとある程度プロ野球の人気度を推し量ることができます。
もちろん実際は、球場に足を運ばずテレビなどで試合を視聴しているというファンの方もいます。
あくまでファン数を推測するひとつの考え方として楽しんで読んでみてください!
過去10年間のシーズンにおけるセ・リーグとパ・リーグそれぞれの入場者数をまとめると以下のようになります。
西暦 | セ・リーグ 入場者数(人) | パ・リーグ 入場者数(人) | 総計 (人) |
---|---|---|---|
2023年 | 14,119,723 | 10,950,446 | 25,070,169 |
2022年 | 13,283,935 | 10,426,784 | 23,710,719 |
2021年 | 4,533,258 | 3,307,515 | 7,840,773 |
2020年 | 2,754,626 | 2,068,952 | 4,823,578 |
2019年 | 14,867,071 | 11,669,891 | 26,536,962 |
2018年 | 14,235,573 | 11,315,146 | 25,550,719 |
2017年 | 14,024,019 | 11,115,444 | 25,139,463 |
2016年 | 13,848,988 | 11,132,526 | 24,981,514 |
2015年 | 13,510,900 | 10,726,020 | 24,236,920 |
2014年 | 12,616,873 | 10,242,478 | 22,859,351 |
2013年 | 12,202,009 | 9,845,482 | 22,047,491 |
10年間の平均入場者数はセ・リーグでおよそ1,200万人、パ・リーグでおよそ900万人でした。
2013年から2019年までを見てみると年々観客入場者数は増えていることが分かります。一方でコロナの影響もあり、2020年・2021年の観客入場者数は急減しています。
2022〜23年は、2019年の入場者数には届いていませんが、前年より入場者数は増えて2017年ごろの水準に戻っています。
2020年・2021年の入場者数は減っているが、コロナの影響が考えられる
2020年・2021年の入場者数が急減しているのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響が考えられます。
3月に開幕予定だった2020年シーズンは5月から無観客で開催され、観客が入場できるようになったのは夏以降でした。その影響もあり2020年の試合総数は120試合と例年の143試合より少なくなっています。
また感染拡大状況によっては、入場者数を球場収容人数の50%などに制限していた時期もあります。
このようなこともあり、プロ野球2020年・2021年シーズンの入場者数はすべての球団で例年より少なくなっています。2022年は声出し応援を禁止し有観客で3月からシーズンが開始されました。
一部の試合が延期されたことはありますが例年どおりシーズンを終了し、観客入場数はコロナ前の水準に比較的近くなっています。
ファンの数は減少はしていない ファンの数はおよそ2500万人と想定される
過去10年間の入場者数を見てみると、日本プロ野球のファンの数は減少していないことが分かりました。
むしろ、コロナ前の2019年までは毎年プロ野球のファン数は増加しています。
2019年の観客入場数を2013年と比べると、セ・リーグだけでおよそ270万人、全体では450万人増加しています。
入場者数に着目すると、日本のプロ野球の人気が下がってきているとは一概には言えないですね!
2023年で最もファンの数が多い人気球団は阪神タイガース
球団別に見ると、最も観戦されている球団はどこでしょうか?
2023年の球団別の観客入場数をまとめるとこのような結果になりました。
順位 | リーグ | 球団 | 1試合ごとの 動員者数(人) | 総計 動員者数(人) |
---|---|---|---|---|
1位 | セ・リーグ | 阪神タイガース | 34,264 | 4,899,737 |
2位 | セ・リーグ | 読売ジャイアンツ | 33,422 | 4,779,308 |
3位 | セ・リーグ | 横浜DeNAベイスターズ | 30,111 | 4,305,859 |
4位 | セ・リーグ | 中日ドラゴンズ | 29,619 | 4,235,544 |
5位 | セ・リーグ | 広島東洋カープ | 28,813 | 4,120,212 |
6位 | セ・リーグ | 東京ヤクルトスワローズ | 28,626 | 4,093,494 |
7位 | パ・リーグ | 福岡ソフトバンクホークス | 28,578 | 4,086,599 |
8位 | パ・リーグ | オリックス・バッファローズ | 25,344 | 3,624,133 |
9位 | パ・リーグ | 北海道日本ハムファイターズ | 24,307 | 3,475,931 |
10位 | パ・リーグ | 千葉ロッテマリーンズ | 23,929 | 3,421,864 |
11位 | パ・リーグ | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 20,975 | 2,999,473 |
12位 | パ・リーグ | 埼玉西武ライオンズ | 20,833 | 2,979,056 |
2023年シーズンに最も観客を集めたのは阪神タイガースの甲子園球場で開催された試合でした。
入場者数はその球団が持つ球場で行われた試合について、観客数の総計をその球団の観客動員数として産出されます。観客動員数は球団の人気度以外にも、対戦する球団や試合数。その球場がある地域や球場の入場可能人数などにも影響します。
球団の人気度を推測できるひとつの面だと捉えて見てみてください。
球団別の観客動員数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
2022年で最も観戦・視聴されたスポーツはプロ野球
では、他のスポーツと比べてみるとプロ野球はどれぐらい人気なのでしょうか?
2022年で最も観戦・視聴されたスポーツはプロ野球でした。
以下の記事で紹介している調査では、調査対象者のうち6.8%が直接球場でプロ野球の試合を観戦した、44.4%がテレビなどでプロ野球の試合を視聴したと答えています。
この数値はどちらもほかのスポーツより高く、プロ野球が1位の値でした。
例えば直接現地で観戦したスポーツについては、2位のサッカーJリーグが2.8%であることからも、2位以下のスポーツに比べてプロ野球の観戦者はダントツトップになっています。
テレビなどで視聴したスポーツは1位のプロ野球に続き、2位高校野球、3位サッカー日本代表となっています。
日本での野球人気の高さが見てとれますね!
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、日本のプロ野球のファン数について、入場者数のデータから過去10年の推移と傾向を紹介してきました。プロ野球は日本の人気スポーツであり、毎年観客数も増えていることが分かりました。
最後までご覧いただきありがとうございました!