「野球のポジションには上手い順があるの?」
「守備における重要なポジションが知りたい!」
「ポジションによって必要なスキルは違うの?」
今回の記事では、このような声にお答えしていきます!
攻守が交互に行われる野球において、選手のポジションは守備能力と深く関係しています。
そこで今回の記事では、野球のポジションについて守備における重要度という観点からランキング形式で解説していきます。
それぞれの特徴や代表的な選手も紹介しています。
ポジションの特徴を知るという観点から、ランキングを楽しんでみてください!
野球のポジション上手い順ランキング一覧
野球のポジションを守備における重要度でランキング付けした一覧を紹介します。
順位 | ポジション | 特徴 |
---|---|---|
1位 | 投手(ピッチャー) | 失点を抑える意味では最重要。 |
2位 | 捕手(キャッチャー) | 投手を支える「女房役」、守備における「扇の要」。 |
3位 | 遊撃手(ショート) | ボールが飛んでくる機会が多い「守備の華」。 |
4位 | 中堅手(センター) | 外野守備の司令塔。守備範囲が広い。 |
5位 | 二塁手(セカンド) | 守備の司令塔。中継プレーが重要。 |
6位 | 三塁手(サード) | 強い打球への反射神経が必要。 |
7位 | 右翼手(ライト) | 遠くへ送球する強肩が必要。 |
8位 | 左翼手(レフト) | プロの試合ほど守備負担は少ない。 |
9位 | 一塁手(ファースト) | 守備負担は少ない。正確な捕球が必要。 |
こちらのランキングは以下のような決め方に基づいています。
- 投手は守備において最も重要なポジション
- 野球の守備に関しては投手や捕手とのバッテリーで7割が決まる
- WARによるポジションの貢献度
WARとは野球で使われる分析指標です。
セイバーメトリクスという分析手法を使った打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す指標のこと
「そのポジションの代替可能選手(Replacement)に比べて、どれだけ勝利数を上積みしたか」を統計的に推計することで貢献度を算出している
ポジション | Baseball Reference | FanGraphs | DELTA |
---|---|---|---|
対象 | MLB メジャーリーグ | MLB メジャーリーグ | NPB 日本プロ野球 |
捕手 | 9 | 12.5 | 18.1 |
遊撃手 | 7 | 7.5 | 10.3 |
二塁手 | 3 | 2.5 | 3.4 |
中堅手 | 2.5 | 2.5 | 4.2 |
三塁手 | 2 | 2.5 | -4.8 |
右翼手 | -7 | -7.5 | -5 |
左翼手 | -7 | -7.5 | -12 |
一塁手 | -9.5 | -12.5 | -14.1 |
指名打者 | -15 | -17.5 | -15.1 |
基準試合数 | 150試合 | 162試合 | 143試合 |
それぞれのポジションについて詳しく見ていきましょう!
1位:投手(ピッチャー)
- ダルビッシュ有
- 田中将大
- 野茂英雄
- 松坂大輔
- 千賀滉大
- 山本由伸 など
打者と直接対峙する投手(ピッチャー)は、相手の得点を防ぐという観点で最も重要なポジションです。
投球によって打者を出塁させず、着実にアウトを取ることで無失点に抑えることも可能です。
そのため、投手の活躍で試合の勝敗は7割決定されるとも言われるほどです。
また、捕手(キャッチャー)との連携や盗塁の牽制など、常に全体の状況を把握しておく必要があります。
投球の直後からは守備の一員として、ゴロやフライを処理する能力も求められます。
2位:捕手(キャッチャー)
- 古田敦也
- 野村克也
- 阿部慎之助
- 城島健司
- 甲斐拓也
- 森友哉 など
捕手(キャッチャー)は投手の投げたボールをキャッチすることに加え、守備を指揮する重要な役割です。
前提として、捕手(キャッチャー)はプロ投手が操る変化球や超高速なボールを正確に捕まえる必要があります。
さらに、グラウンド全体を見渡せる位置にいるので、試合展開を考慮して敵選手の意図を見抜き、投手のリードや守備を指揮する役割があります。
このため「守りの要」、「グラウンド上の監督」などと呼ばれています。
特に投手をリードする必要があり、投手とのバッテリーが試合の勝敗に大きく関わってきます。
チーム内に数十人いる投手の特徴や情報を把握し、日ごろからコミュニケーションを取っておくことも重要な役割です。
さらにシーズン途中で入団してきた外国人投手のボールを初見で受けることもあり、臨機応変に対応できる捕球力も必要です。
また、相手選手が打ったときに味方野手のバックアップのため状況に合わせて一塁や三塁に走る必要があり、強い肩と俊敏さが求められます。
全選手の中でプレイに関与する機会が最も多く、体力的な負担と責任が最も重いポジションです。
3位:遊撃手(ショート)
- 坂本勇人
- 今宮健太
- 上川畑大悟
- 源田壮亮
- 西岡剛
- 鳥谷敬 など
遊撃手(ショート)は二塁と三塁の中間を守る内野手です。
ボールに触る機会が多く、「守備の華」と称されるポジションです。
送球までの時間が非常に短く、さらに遠く離れた場所へ正確に投げることが多いため、反射神経と強肩が必須です。
投手や三塁手(サード)のバックアップを行うこともあり、守備範囲が広いのが特徴です。
俊足・強肩・堅守などを兼ね備えた守備力の高い選手が遊撃手(ショート)を担うため、若い選手が多く活躍しています。
アメリカでは特に人気が高く重要なポジションとされています。
4位:中堅手(センター)
- 新庄剛志
- 赤星憲広
- 青木宣親
- 柳田悠岐 など
中堅手(センター)は、左翼手と右翼手に挟まれた位置を守る外野手です。
二塁手(セカンド)・遊撃手(ショート)の後方に位置し、打者から見て正面の外野を守ります。
両翼のバックアップのため左右に走る機会が多く、広い範囲を守る足の速さを武器にした選手が多くいます。
試合展開を大きく左右することもある、外野守備の重要なポジションです。
外野守備の司令塔としての役割があります。
5位:二塁手(セカンド)
- 山田哲人
- 菊池涼介
- 井口資仁
- 大石大二郎
- 辻発彦 など
二塁手(セカンド)は、二塁を守備する内野手です。
一塁と二塁間を中心に、一塁後方までカバーする必要があるため、守備範囲は広めです。
遊撃手や外野と連携した中継プレーを担うことが多く、判断力や捕球から素早く送球する体幹の強さが求められます。
強烈な打球から不規則なゴロを処理し、一塁のカバーや牽制、外野からの返球の中継など役割が様々で状況に応じた判断力が重要になります。
内野を見渡せる位置にいることから、守備負担の大きい遊撃手に変わって守備全体を指揮する役割もあります。
6位:三塁手(サード)
- 長嶋茂雄
- 小笠原道大
- 松田宣浩
- 安田尚憲
- 茂木栄五郎 など
三塁は、三塁周辺を守る内野手です。
内野の中で一塁から最も遠いため、送球までの時間が少なく、確実な打球処理能力と強肩が求められます。
右利き打者が打ちやすい方向であり、特に強い打球が飛んできやすい場所でもあるため、反射神経が必要になります。
走者を直接アウトにするために、敵選手の足がベースに触れていなかったかを確認する役割もあります。
打撃力の高い選手が多く、打者としての花形ポジションでもあります。
7位:右翼手(ライト)
- 稲葉篤紀
- 鈴木誠也
- 糸井嘉男
- 大田泰示
- イチロー など
右翼手(ライト)は、本塁から見て右側の外野を主に守るポジションです。
右方向に送球する機会が多いため、左利きの選手が多く活躍しています。
三塁からの距離が遠く、強い肩と正確な送球が求められます。
また、一塁や二塁のバックアップも重要な役割であり、動く範囲が広く体力が必要なポジションでもあります。
プロの試合ほど、左打者の強い打球や右打者の流し打ちなど難しい打球が飛んできやすく、素早い判断と処理能力が必要になってきます。
一方で競技レベルが低い場合は、守備機会が多くないポジションです。
8位:左翼手(レフト)
- 松井秀喜
- 張本勲
- 西川遥輝
- 荻野貴司
- 金本知憲 など
左翼手(レフト)は、本塁から見て左側の外野を主に守るポジションです。
右打者の長打が飛んでくることが多く、フライを確実に取る力が求められます。
右翼手に比べると強肩である必要は少ないですが、機敏な動きや足の速さを求められる場面が多いです。
プロの試合ほど右方向へ打つ選手が多いため、左翼手(レフト)は守備機会が減るのが特徴です。
そのため主に攻撃力に優れた選手や打撃に集中させたい選手を配置する傾向にあります。
9位:一塁手(ファースト)
- 榎本喜八
- 王貞治
- 清原和博 など
一塁手(ファースト)は、一塁ベース周辺を守る内野手です。
主な役割は打者走者をアウトにすることで、牽制球も多いため正確に捕球する能力が求められます。
自身は右方向へ送球することが多いため、左利き選手の方が有利と言われています。
その他にも右手にグローブがあることで、牽制球からアウトにするときや走者を避けた状態でキャッチするときなどに有利な面があります。
長身の選手ほど一塁に足を置いたまま送球を捕まえられ、野手も的として投げやすいので重宝される傾向があります。
運動量が比較的少ないため、打撃重視の選手や経験豊富なベテラン選手が付くことが多いです。
少年野球はプロ野球と異なり、打球が飛ぶ位置が違うため順位が異なる
ここまで紹介したランキングはプロ野球を前提としています。
少年野球は打球の飛ぶ位置や選手の力量がプロ野球とは異なるため、ポジションの重要度も変わってきます。
例えば圧倒的に右打者が多いため、左翼手(レフト)の方が右翼手(ライト)よりも守備能力が求められます。
同じ理由で二塁手も守備機会が少なくなります。
打順が8番でライトを守る初心者を意味して、「ライパチ」という呼び方もあります。
また一塁手(ファースト)の力量が不足すると試合が成立しないことも起こり得るので、守備力が高い選手が選ばれます。
一塁送球を問題なく捕球できることは、少年野球において守備力の最低基準として審査されます。
バッテリーは重要だが、ポジションだけで優劣を決めるべきではない
ここまでポジションをランキングとして紹介してきましたが、あくまでひとつの考え方をもとにしたものであり、野球の強さはこれだけでは測りきれないところがあります。
試合展開に多く関わるという点で、投手と捕手のバッテリーは重要視されますが、選手の優秀さはまた別の問題です。
得点が多く入った試合では、勝ったチームの打力が強いというのもありますが、打たれるピッチャーのレベルがあまり高くない場合もあります。
味方がどれだけ打ってもピッチャーの投球が打たれてしまえば勝てないし、ピッチャーがどれだけ抑えても味方が打ってくれなければ勝てません。
極論を言えば、野球の勝敗では攻守どちらも重要です。
ポジションの特徴を知るという観点から、ランキングを見ていただければ嬉しいです。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、野球のポジションについてランキング形式で解説してきました。
ポジションによって求められる能力は違ってくるので、選手を適材適所に配置することがチームの勝利に重要になってきます。
ポジションに着目してなぜその選手が起用されているのか考えてみると、野球の楽しみ方が広がるかもしれませんね!
最後までご覧いただきありがとうございました!