「サッカーでよく聞くホームって何?」
「サッカーのホームとアウェイって何が違うの?」
「サッカーってホームが有利って本当?」
今回の記事ではこのような声にお答えしていきます!
サッカーの試合を観戦するならぜひ知っておきたい言葉に「アウェイ」と「ホーム」があります。チームがアウェイかどうかは、試合展開や観客側の注意点にも関わってきます。
そこで今回の記事では、サッカーのアウェイについてやホームとの違い、ホームが有利な理由などについて解説していきます。
特に現地で観戦する場合ホームとアウェイの違いはとても重要です
アウェイ(Away)とは?
アウェイ(Away)とは、本拠地以外のスタジアムで試合を行う場合を指します。
サッカーの試合はどちらかのチームの本拠地であるスタジアムで行われます。つまり、対戦相手の本拠地であるスタジアムに出向いて行う試合をアウェイゲームと呼びます。
一般的に、ホームスタジアムでの対戦に比べて、アウェイでの試合は不利になりやすいと言われています。
ホーム(Home)とは?
ホーム(Home)とは、アウェイ(Away)とは逆でプロのサッカーチームがそれぞれ持っている本拠地と呼ばれる地域のことです。
本拠地としているスタジアムそのものをホームと呼ぶこともあります。そのチームにとっての本拠地であるスタジアムで行う試合をホームゲームと呼びます。
例えばJリーグでは、ヴィッセル神戸や横浜F・マリノスなど、本拠地の地名が必ずチーム名に入っています。ヴィッセル神戸の本拠地は兵庫県神戸市にあるノエビアスタジアム神戸です。
アウェイとホームではホームが有利とされている理由
ホームチームがアウェイチームに比べて有利というのは本当なのでしょうか?
実際に1993年~2016年に実施されたサッカーJ1のリーグ戦を分析した結果、通算勝利数はホームチームが優勢であったというデータがあります。
具体的には、J1での通算勝利数5159のうち、ホームチームが2877勝(42.47%)、アウェイチームが2282勝(33.69%)と、約9ポイントほど差が生じていました。
では、なぜホームとアウェイで有利不利があるのでしょうか?
アウェイとホームの試合を比べて、ホームが有利とされているのには、以下のような理由が挙げられます。
- アウェイチームは遠征のため長旅の疲れがある
- アウェイチームは試合日程が過密になりやすい
- スタジアムの特性や気候など、ホームチームが慣れた環境である
- 地元の観客が多く、スタジアムの応援がホームチーム側に偏りやすい
- 観客の空気感から、審判の「地元びいき」の判定が起こりやすい
ホームスタジアムの観客は地元ファンが多く、ファンの応援に押されてスタジアム全体がホームチーム側の空気感になる傾向があります。
アウェイチームにとって慣れない環境や疲れといったフィジカル面に加えて、精神的にもまさにアウェイ感に堪えて試合を行わなければなりません。
また審判の判定に関しては、決して審判が「意図的に」不公平な判定をしている訳ではありません。ホームとアウェイにかかわらず中立の立場でプレーを見極め、正確な判定を行います。
それでも無意識に観衆の「総意」としての意思に同調し、結果的にホームに有利な判定が起こりやすいのです。
スポーツにおける応援って結構重要な要素なんです
2021-22からチャンピオンリーグではアウェイゴールが廃止
このような有利不利に基づいたルールのひとつが、アウェイゴールです。
アウェイゴールとは、対戦結果が引き分けになった場合に、アウェイチームの得点を2倍にして勝敗を決定する方法です。
試合終了後に勝敗を決定しなければならない場合に採用される3つの方式のひとつで、他にPK戦と前後半15分以内の延長戦があります。
ただし、2021-22シーズンからチャンピオンリーグなど欧州サッカー連盟 (UEFA) が主催する試合ではアウェイゴールが廃止されています。
その理由は、ホームチームが失点を恐れて守備的になり、本来の目的と離れていることが挙げられています。JリーグYBCルヴァンカップでも、2023年大会からアウェーゴールルールの廃止が決定されました。
近年ではゴールラインテクノロジーの発達や、交通手段の発達などから従来よりホームとアウェイの差がなくなってきていることが考えられます。
スポーツ観戦するときのアウェイ感に注意する
ホームかアウェイかは、スポーツ観戦する側にも注意が必要です。
スタジアムはホームサポーターとアウェイサポーターとで席が分かれていて、多くの場合アウェイサポーターはスタジアム内で少数派になります。
アウェイチームを応援しに対戦チームのスタジアムへ観戦しに行く場合、最初はアウェイ感に圧倒されるかもしれません。
また、スタジアムへの交通手段や最寄り駅の情報、雨天時にはアウェイ席にも屋根があるかといった事前確認にも注意が必要です。
一方でアウェイサポーターは、少数派ならではの一体感を味わえるという醍醐味もあります。
知らない土地での観光ができたり、熱心なファンと盛り上がれたり、アウェイ観戦ならではの魅力があります。
一度は敵地へ足を延ばしてみるのもおすすめです。
【補足】日本プロ野球ではアウェイではなくビジターと表現する
サッカー以外のスポーツでもホームとアウェイという概念はありますが、呼び方が違う場合があります。
スポーツ | 表現 |
---|---|
サッカー | ホーム/アウェイ |
日本プロ野球 | ホーム/ビジター |
メジャーリーグ(米国) | ホーム/アウェイ |
例えば日本プロ野球ではアウェイではなくビジターと表現するのが一般的です。ビジター(Visiter)は別の本拠地に訪れる人といったニュアンスで使われています。
日本プロ野球では、横浜DeNAベイスターズや広島東洋カープ、阪神タイガースなど本拠地の地名を冠した球団が多いです。
ビジターチームの観客は三塁レフト側の席で応援し、ホームチームは一塁ライト側で応援するのが一般的です。
サッカーと同じく野球でもホーム側が有利になる傾向があると言われています。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、サッカーの「アウェイ」についてホームとの違いや、ホームが有利な理由、野球での呼び方について解説してきました。
ホームとアウェイの違いは、現地で観戦する場合は特に肌で感じられスタジアムで応援する醍醐味にもつながっています。
勝敗予想をする場合も大切な指標になるので、この機会に意識してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!